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■アドバイザー:松井 直輝(まつい なおき)先生/国際TA協会 准教授メンバー

  • エンジェルサポートアソシエーション代表 http://www.senshin.ed.jp/asa/index.html
  • 1962年大阪生まれ。幼稚園保育園を運営する泉新学園学園長の傍ら、
  • 国際TA協会公認の交流分析士(教育)の資格取得。
  • 子育てに関する講演会や研修、子育て支援サポートなども行っている先生です。

Vol.53 子育ては一緒に(11月号)


今年は秋が一挙にやってきました。 空の青さが変わり、風に揺れるススキを見ていると爽やかな気持ちになります。 さて、今回はお母さんからよくお聞きするお話をご紹介します。


親子で集う機会でのことです。
部屋の真ん中のおもちゃの周りであそんでいる子どもたち。
その子どもたちを囲むように座っているおかあさんたち。
その中に、ぐずって泣いている子ども。お母さんのおひざに座ったまんまの子ども。

『どうしたの?』と声をかけると、

“この子は、私から全く離れないんです。”
“いつも、ひっついたままなんです。”
“こんなところに連れてくると泣いてばっかりなんです。”
そのお母さんの姿は、子どもを抱っこやひざに座らせて肩を落としている。

こんな光景を目にしたことはありませんか?
もしくは、こんな気持ちのお母さんはいらっしゃいませんか?

次に、お母さんから出てくる言葉(心の声)は
“せっかく連れてきたのに・・・”
“他の子は、あそべているのに・・・”

どうして?

けれども、気持ちはわかりますよね。
“せっかく!!”なんです。

本当にそうですよね。
朝から(もしかしたら、前の晩から)お出かけのために準備をしました。
朝ごはんの片づけ お掃除 お洗濯等々。
そしてお出かけグッズの準備です。自分一人だけの時のお出かけとは違って、たくさんの荷物が必要です。
準備をしていたら、自分の準備は後回し。

やっと、出かけようと思ったら
ぐずぐず?
おしっこが出たり?
おっぱいを欲しがったり?

お出かけの理由は、お母さんとの二人の時間ばかりじゃいけない。
お友だちのいるところに連れて行ってあそばせてあげたい。
そんな思いで連れてきたのに、残念ですよね。
お母さんの心の中は、悲しんでいるのでしょうか?
それとも、怒っているのでしょうか?
どちらでしょうか?

私は、“ぎゅっ”と抱きしめておいてください。

と、お話します。すると、“えっ?”という顔をされます。

それはそうですよね。離れてくれなくて困っていると言っているのですから・・・
抱っこやおひざに座らせているのですが、心の中で“みんなのところに行って欲しい”という気持ちが子どもに伝わっているとは思いませんか。
そうなんです。
抱っこをしてくれているお母さんが笑っていない、ため息、“行っておいでよ”と言って
背中を押される等々。
お母さんのせっかくの機会だから友だちの所に行かせてあげたいと思っての行動が、子どもは向こうに行きなさいと受け止めているかもしれないのです。

こんな時こそ、しっかりと抱きしめてあげて欲しいのです。
そして、抱っこをしながら、おひざの上であそんでいる様子を見せてあげて欲しいのです。
泣いていると周りの様子が分りません。泣きやむと周りの声や音が聞こえて、周りに興味関心を持ち始めます。
まずは、安心できる場所=お母さんの腕の中やひざの上で周りを見させてあげましょう。
そして、1歩(抱っこからひざの上に座る。お母さんの方を向いていた抱っこがみんなの方を向く。ひざから降りる等)を踏み出せたら褒めてあげましょう。
そのお母さんと子どもの距離が30㎝→1m→お母さんの見えるところ→見えないところへと広がっていきます。この距離が子どもの自立のバロメーターです。

根本は、“It’s OK to be here.”“あなたは、ここにいていいんだよ”というお母さんからのメッセージを伝えることです。

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