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■小澤 昭彦先生
(おざわ あきひこ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士・CFP・第2種証券外務員資格・一級建築士。
1953年生まれ。

■杉井 克彦先生
(すぎい かつひこ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士・CFP・税理士・社会保険労務士。
1961年生まれ。

■土橋 和夫先生
(つちはし かずお)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士・CFP・管理業務主任者・DCアドバイザー。
1952年生まれ。

■芝 正則先生
(しば まさのり)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士・CFP・DCアドバイザー・第2種証券外務員資格・キャリアカウンセラー。
1959年生まれ。

■大石 泉先生
(おおいし いずみ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士・CFP・宅地建物取引主任者・キャリアプランナー・産業カウンセラー。
1963年生まれ。


Vol.52 “住宅ローン”について


読者アンケートでは50%以上の方が”住宅ローン“を抱えていて、近い将来ローンを組む予定の人を加えると70%強のご家庭が住宅ローンをご利用になっています。 ではこの住宅ローンの返済方法として”ボーナス時返済“を利用する際はどのような点に注意するべきなのでしょうか?


(1) “ボーナス時返済”とは 
 住宅ローンには、毎月返済する「毎月返済」と、ボーナス支給月に割増返済する「ボーナス時返済」があります。ボーナス時返済は、ボーナス月に返済額を増やして毎月の返済額を減らせるので、家計のやりくりが楽になるといえます。ボーナス時返済に充当できる額は民間金融機関等のローンで決まっていて、一般的には50%以内が多いようです。

(2)“ボーナス時返済”の利用時の注意点
1)ボーナス支給時には一気に支払額が増える!!
当たり前のようで意外と盲点なのが、ボーナス支給月には毎月返済額とボーナス時返済額の合計額を返済しなければいけない点。返済をシミュレーションする際は、現実的な返済額に注意しましょう。夏のボーナスは7月か8月か (冬のボーナスはほとんど12月と思いますが…)等支給月にも注意が必要です。

2)景気に左右されやすい!!
景気や業績に左右されるため、ボーナス返済に依存しすぎるとリスクが高くなります。企業側とすればボーナス額のカットが景気対策に最も対処しやすいので「永遠に存在するものではない!!」というぐらいの心構えが必要です。

3)住宅購入後の諸経費の負担も大きい!!
マイホームを取得すると、毎年の固定資産税や火災保険料などの維持経費も多くなります。ボーナスで捻出するケースも多いでしょうが、住宅ローンの返済は基本的には毎月の家計支出の範囲内に抑えておく方がベストと言えます。また、自営業のご家庭では特にボーナス時返済はリスクが高いといえます。

4)既に利用していて少々家計が苦しい場合には
ボーナス返済を利用しているのに大幅にカットされてキツイ場合は、条件変更が可能です。“ボーナス時返済をやめて毎月返済のみに変更する”方法と“ボーナス時返済の割合を減らして毎月返済の割合を増やす”2つの方法があります。条件変更には手数料がかかりますので必ず確認しましょう。また、ボーナス時返済をやめたり減額すれば、毎月の返済額が増加しますから、家計の状況を十分チェックすることを忘れないでください。

5)トータル返済額でみるとボーナス時返済はお得じゃない!?
例えば、元金1000万円、35年返済、金利4%(元利均等返済)の場合を見てみましょう。毎月返済のみの場合、毎月返済額は4万4277円になります。ボーナス時返済を利用し、ボーナス月返済額を15万5475円とすると、その他の月の返済額は2万2138円までおさえられます。
毎月返済額がかなり抑えられているように感じられますが、仮に3000万円のローンを組んだ場合の合計返済額では数十万円の差が生じます。また、前述のようにボーナス収入は景気の影響を受けやすく、予定が大きく外れてしまう場合があるのでボーナスに頼りすぎるのは理想的な返済方法とは言えません。ボーナス返済月は多額になるため、万が一返済が遅れた場合は、正常な返済に追いつくのは大変です。昨今のような不安定な経済環境だからこそ、ボーナスに返済を委ねるよりも、毎月の返済額を工面していくことが賢い返済方法と言えます。もしボーナス時返済を利用しなければ毎月の返済が不可能という物件ならば、物件の見直しを検討する事も必要でしょう。

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