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■小澤 昭彦先生
(おざわ あきひこ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士・CFP・第2種証券外務員資格・一級建築士。
1953年生まれ。

■杉井 克彦先生
(すぎい かつひこ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士・CFP・税理士・社会保険労務士。
1961年生まれ。

■土橋 和夫先生
(つちはし かずお)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士・CFP・管理業務主任者・DCアドバイザー。
1952年生まれ。

■芝 正則先生
(しば まさのり)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士・CFP・DCアドバイザー・第2種証券外務員資格・キャリアカウンセラー。
1959年生まれ。

■大石 泉先生
(おおいし いずみ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士・CFP・宅地建物取引主任者・キャリアプランナー・産業カウンセラー。
1963年生まれ。


Vol.51 “厚生年金基金”について


読者アンケートでは30%以上の方が厚生年金基金に加入されています。そのうち半数が少し知っておられ、残り半数の方がよく知らないという結果です。全体ではわからない、よく知らないという方が半数以上。この厚生年金基金とはどのような制度なのでしょうか?


1 “厚生年金基金”とは 
昭和41年にスタートした企業年金制度で、公務員を除くサラリーマンやOLなどお勤めの方のために「将来の老齢年金」をパワーアップするためにスタート。一昔、公務員を退職された方々が老後に受給できる “恩給”の年金水準にそろえるために考えられました。厚生年金に加入されている方は一般的に2階建の制度(国民年金【基礎年金】と厚生年金)に加入していますが、この厚生年金基金にも加入している企業にお勤めの方は、3階建ての制度(国民年金【基礎年金】と厚生年金と厚生年金基金)に加入していることになります。
平成19年時点では600以上の厚生年金基金があり、それぞれ規約を作っているため取扱いが違う点もあります。

2“厚生年金基金”の大きな特徴
 企業によって異なりますが、厚生年金基金がほかの企業年金と違う点は「代行部分」と呼ばれる年金を持つところです。この代行部分は、本来の厚生年金保険料の一部を基金の掛金として運用し、将来の給付を国に代わって行います。つまり厚生年金基金に加入している人は、本来国に収める厚生年金保険料の一部を基金に納め、基金が保険料と厚生年金基金の掛金をもとに運用したお金を年金として受けることになります。また、厚生年金の中で老齢厚生年金の報酬比例の一部にあたることから「プラスアルファ部分」と呼ばれ、上乗せの給付が受けられます。このプラスアルファ部分については、代行部分に加算して受給する(基本上乗せ)部分と、基金独自の上乗せ(加算)部分で構成されています。

注:厚生年金基金の制度は老齢給付が原則ですが、基金によって死亡・障害の受給もできる場合があります。

3“厚生年金基金”に加入されている方への注意点
1)厚生年金基金の請求先に注意!!
 厚生年金基金によって請求先が変わることがあります。
 請求時にはもう一度確認しましょう。
2)厚生年金基金の請求漏れに注意!!
 転職などで短期間厚生年金基金に加入された方に、特に請求漏れが多いようです。
 自分の年金資産が企業年金連合会(転職者等を管理する団体)に引き継がれていることを忘れていたり、
 退職時に受け取った一時金で精算済みだと勘違いしている場合が多いようです。
3)厚生年金基金に加入しているか分からない??
 社会保険庁のホームページ(厚生年金の加入記録の中)で厚生年金基金の加入の有無を調べることができます。
 1ヵ月でも厚生年金基金に加入された方は、年金資産が企業年金連合会に引き継がれています。
 忘れないようにチェックしておきましょう。
4)結婚や転居の際も要注意!!
 住所や氏名に変更があれば、基金または企業年金連合会に変更通知をしましょう。
 将来、各種通知や裁定請求案内が届かなくなってしまう可能性がでてきます。

以上のように、厚生年金基金は老齢厚生年金の一部を支給する企業年金制度です。
請求しないと老齢厚生年金額が一部欠けてしまいます。国民年金・厚生年金の加入記録だけでなく、厚生年金基金の加入記録も確認しましょう。

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